AI活用事例データベース
長野市民病院が、電子カルテと連携するセキュアな生成 AI「SecuAiGent」を導入した。退院サマリーのドラフト作成は1人あたり平均10分から25秒に、チーム医療の情報収集は患者1人あたり約30分から約3分になり、積極利用する職員111名で年間5,472時間相当の効率化を達成した。
電子カルテに蓄積された診療記録や看護記録から必要な情報を探す・確認する作業に時間を要していた。看護師は看護記録の内容把握に、医師は診療記録をもとにした情報把握や医療文書作成に時間がかかり、患者対応に充てる時間が圧迫される傾向にあった。情報活用が個人の経験やスキルに依存する面もあった。一方、医療機関ではセキュリティや実データの取り扱いへの懸念から生成 AI の活用が進みにくい状況だった。
電子カルテと連携して診療データを安全に活用できる生成 AI の開発・検証にユニリタと共同で取り組み、「SecuAiGent」を導入した。ローカル環境やプライベートクラウド内に学習用モジュールを置き、外部への情報漏えいや AI による再学習を構造的に防ぐ構成である。
退院サマリーのドラフト作成が1人あたり平均10分から25秒へ、チーム医療における情報収集が患者1人あたり約30分から約3分へ短縮された。積極活用する職員111名を対象とした実証では年間5,472時間(月間約456時間)に相当する業務効率化を達成し、入院患者数が前年比5%増加する中でも病院全体の時間外労働の削減に貢献した。
機微情報を扱う現場では、データを外に出さない構成にすることが導入の前提になる。特定の業務や部門に限定されない汎用的な使い方から入ると横に広げやすい。
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