AI活用事例データベース
豊田自動織機 IT ソリューションズが Gemini Enterprise を約450人の全社員へ一斉展開した。導入後、会社全体の平均残業時間は前年度比で約10%減り、退職者数も前年度比で約30%減った。
豊田自動織機グループ(従業員数約8万人・関連企業数約300社)で国内唯一のシステムインテグレーターとして、要件定義から開発、運用保守までを担っている。直近3年は IT 需要が急増して売上規模が倍以上に拡大した一方、人材の流動性が高まり、長期的に活躍できる環境の整備が喫緊の課題になっていた。運用面では既存システムの老朽更新がリソースを圧迫し、新たな価値創造を難しくしていた。2017年ごろには散在する社内ファイルサーバーの検索性が議論になり、個々人に蓄積した知見やノウハウを共有・活用することが課題として意識されていた。
2022年に始めた社内変革活動「TIIS-X プロジェクト」の流れで、2024年末に発表された Gemini Enterprise(当時の名称は Google Agentspace)を採用した。8月から始めた PoV(価値実証)では、間接部門も含む各部署から選ばれた12名の「CHAMPION(活用の牽引役)」と協力し、活用方法と運用上の注意点を集中的に検証した。その3か月後に500ライセンスを契約し、約450人の全社員へ一斉展開することを決定。PoV に協力した12名をそのまま推進チームとし、ワークショップやハンズオン体験会を繰り返し開催した。
導入後、会社全体の平均残業時間は前年度比で約10%減少した。退職者数も前年度比で約30%減少している。
牽引役を先に選んで価値実証を任せ、そのまま推進チームに横滑りさせると全社展開が速い。AI 活用は業務効率だけでなく、働く環境の魅力として離職の抑制にも効きうる。
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